どうもおはようございます、ションさんです。
2日連続で今回のシリーズを書かせてもらっています。
以前の記事はこちらですので、ご覧いただけると嬉しいです。
以前の日記にも書きましたが、傾聴に大切な中核3条件「受容」「共感」「一致」。
今回は「一致(自己一致)」を解説していきたいと思います。
一致(自己一致)
一致(自己一致)ですが、あまり聞きなれないしイメージしづらいのではないでしょうか。
これは「自己の体験と自己の考えが一致している」と説明することができます。
例えば、食べ物を食べて美味しいと感じ「これ、とっても美味しい」といっている事は自己一致といえます。
逆に「自己不一致」という言葉もあります。
例えば、食べてみて吐き出したいくらいにまずいのに「まぁまぁだね、美味しいと思うよ・・・」という事は自己不一致です。
とても簡単な例を挙げさせてもらいましたが、日常生活で皆さまは自己一致して送れているでしょうか。
この「自己一致」も最初に学習した時に身につけるのが難しいと感じました。
社会生活で自己一致は難しい?
自分に正直に嘘偽りなくい続ける事は社会生活を送る上で至難の技かと思います。
上司から理解し難い仕事を押し付けられた時、思わず「はい、明日までにやります」と答えてしまった。
友人から飲み会に誘われて、あまり乗り気ではないけど「うん、参加大丈夫だよ・・・」と答えてしまった。
自分の気持ちとは裏腹に空気を読んで、乗り気ではないことをしてしまう経験が必ずあるかと思います。
社会生活を送る上でそれも仕方がないかなと折り合いをつけて、そんな行動をし続けるとどうなるでしょうか。
本当の自分の気持ちを表すこともなくなり、波風立たないようにただ時間を過ごす・・・。
そうして人は自己不一致を起こしてしまうんです。
カウンセリングにおいての「自己一致」
カウンセリングの場面において傾聴に必要な「自己一致」とは、クライエントに対して正直に嘘偽りなく対することです。
カウンセラーが「これを言ったら、クライエント怒っちゃうかな〜」「今日は体調すぐれないんだけど、せっかく来てくれたから言わない方がいいな」ということでは信頼構築は難しいんです。
このような場合はカウンセラーはクライエントに対して「このことを言ったら、もしかしたら怒ってしまうかも知れませんが、大切なことなのでお話ししたいと思いました。話してみたいのですが良いでしょうか。」という事は自己一致と言えると思います。
もうひとつの「今日は体調がすぐれないんですが、せっかくあなたが来てくれたので、自分はいつも通りに面談をしたいと思っております。本当に自分が辛くなったら、言いますのでこのまま面談を継続でどうでしょうか?」と発言することも自己一致と言えるのではないでしょうか。
ただ体調管理には十分気をつけた方がいいと思いましたが・・・・。
自己一致はどうやって成し得る?
「自己一致」はその場しのぎでは身につける事はできません。
座学での言葉や概念を理解しただけでは到底身につかないと感じます。
普段の日常生活で自分の行動を客観的に見つめることが最も効果的なんではないでしょうか。
何か出来事が起こった時に自分がどう感じたか、それを感じたまま伝えているのか、どうしてそう感じるのか、偏った価値観で判断していないか。
これらを客観的に捉えることで少しづつ近づいていくんだと思います。
養成講座中ですが、講師の方から「カウンセラーは自分について問題を抱えていてはいけない。そのままだと自己一致が難しい。」と言われたのが印象的です。
自己不一致なカウンセラーでは、クライエントの不一致や悩みを解消する支援ができないということなんでしょうね。
以上、これまで中核3条件「受容」「共感」「一致」を解説してきました。
これらはキャリアコンサルタント養成講座や産業カウンセラー養成講座で「ロジャーズの傾聴の中核3条件」と教わることです。
諸富先生のぶっ飛び発言
ですが、諸富先生は「ロジャーズはそんなこと言ってないんだよ〜」とおっしゃいました。
ちょっとびっくりですよね。
次回はそれについてブログを書いていこうと思います。
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