「アサーション・トレーニング」

キャリアコンサルタント

さて今日のタイトルのアサーション・トレーニング聞いたことありますか?

ションさんは聞いたことがなかったんです。

聞いたことは無かったのですが、よくよく勉強してみると日常にあふれているんですね。

アサーションとは「自分の権利のために立ちあがり、同時に相手の権利も考慮する自己表現」と定義されております。「爽やかな自己表現」「自他尊重のコミュニケーション」を意味しています。

一般的な人間関係向上、そして基本的人権の侵害を排除する重要な考え方として発展してきました。

アサーション

アサーションの拠りどころは、生まれながら誰もが持っている基本的な人権を認めることです。

この「アサーション権」とは以下の権利などがあげられます。

  • 誰からも尊重され、大切にしてもらう権利
  • 誰もが、他人の期待に応えるかどうかなど、自分の行動を決め、それを表現し、その結果について責任を持つ権利
  • 誰でも過ちを犯し、それに責任を持つ権利
  • 自己主張をしない権利
  • 罪悪感を持たずに依頼を断る権利
  • 他人と違う権利

より良い人間関係の基礎とも考えられます。

自他を差別すること無く、誰もが「アサーション権」を持っていることを認識しそれを大切にしようとすることが大切です。

アサーションの考え方に基づいた対人関係には3つのタイプがあります。

対人関係3つのタイプ

  • アサーティブ     自他ともに尊重する
  • ノンアサーティブ   常に自分より他者を優先し、自分のことを後回しにする
  • アグレッシブ     自分本位で、他者を踏みにじる

皆さんは自分が3つのうち、どのタイプだと思いますか?

自分を大切にしながら相手も尊重してますか?

自分のしたいことを我慢して他人を優先していますか?

それとも相手のことは考えずに自分のことだけを考えて生活してますか?

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

アサーティブ

「アサーティブ」特徴はこのとおりです。

自分も相手も大切にする自己表現です。

自分の気持、考え、信念などを正直に、率直に、その場にふさわしい方法で表現します。

多くの人は特定の状況や特定の人との関係の中で「アサーティブ」になれないことがあります。

それは特定の行動パターンが習慣化されているからなんです。

意識して行動を変える努力をすることが重要なのです。

ノンアサーティブ

常に自分より他者を優先する「ノンアサーティブ」特徴を見ていきましょう。

ノンアサーティブとは”非主張的”であり、自分の気持ちや考え、信念を表現しなかったり、し損なったりすることで、自分が自分の言論の自由(人権)を踏みにじっているような言動を言います。

一見相手に配慮しているように見えますが、実際には自分を大切にしておらず自分の気持ちには不正直で、もちろん相手に対しても率直ではありません。

その結果、自分の中に劣等感やあきらめの気持ち、相手に対する恨みがましい気持ちや分かってもらえなかったといった傷ついた感情も残ります。

非主張的な対応をされた相手にとっても、ゆがんだ優越感や憐れみの気持ち、罪悪感やいら立ちを感じさせてしまう。

アグレッシブ

では「攻撃的」とも言えるアグレッシブを見ていきましょう。

攻撃的”とは自分の意見や気持ちをはっきりと言うことで、自分の言論の自由を守り主張しているが、相手の言い分や気持ちを無視または軽視して、結果的に相手に自分を押し付ける言動です。

自分勝手な行動をとったり、巧妙に自分の要求を相手に押し付けたり、不当に避難や侮辱をするような言動も含まれます。

こうした言動は、実際には空威張りや防衛的であることも多く、後には行った本人が後悔することもあります。

攻撃的な対応をされた相手にとっても、傷つき相手を敬遠し、恐れや怒りといった感情が残る場合が多くあります。

キャリアコンサルティングでの活用

ソーシャルスキル・トレーニングの一環として活用することも有効とあります。

例えば面接場面で非主張的になっているケースや、職場でアサーティブな言動を発揮できないケース、特定の状況でアグレッシブになってしまうケースに対してなどです。

コミュニケーションスキルの向上や人間関係の改善をねらいとした活用ができます。

まとめ

「アサーティブ」であることが、自分も他人も尊重し合えて、良好な対人関係を生みます。

ですが特定の場面や特定の人に対してはノンアサーティブになりがちであり、アグレッシブになってしまっていることもあると思います。

まずは相手への自分の対応が「アサーティブ」なのか「ノンアサーティブ」なのか、はたまた「アグレッシブ」なのかを自覚することが大切だと思います。

生まれながらに誰もが持っている基本的な人権を尊重して、楽しく良好なコミュニケーションを心がけていければいい世の中になりそうですね。

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