どうもおはようございます、ションさんです。
諸富先生のオンライン講座を受けたので、内容をまとめていきたいと思います。
講座で学習する「傾聴」
傾聴という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
「きく」という言葉には、聴く、聞く、尋く、訊くといろんな「きく」があります。
傾聴の「きく」は「聴く」です。
傾聴に大切なこととして、聴く姿勢、聴く態度、聴く技術があり、習得するのはかなり難しいと感じます。
これを学習して、練習して、習得していくことをキャリアコンサルタント講座でも産業カウセラー講座でも何時間もかけます。
聴く姿勢
まず学習することですが、中核3条件というものです。
これは話を聴くための姿勢や態度で大切な3つを示してくれています。
- 受容(無条件の肯定的配慮)
- 共感(共感的理解)
- 自己一致(純粋性)
これらが中核3条件です。
話を聴く姿勢の大切な3つ、本日はひとつめ「受容」を解説していきます。
受容(無条件の肯定的配慮)
人と会話をしていると、「自分とは違った意見だな」や、「もっとこうしたら良いのに」と思うことがありませんか?
それは当然のことなのですが、人はそれぞれに生きてきた経験があり、それを元に価値観を形成しています。
あまり意識はしなくても、私たちは自分の価値観を持ちながら日常生活を生きています。
例えば、「買い物するなら安い方が良い」「選挙には参加するべきだ」「運動は体にいい」「友達には親切にする」「頑張れば良くなる」「転職は30代まで」などなど。
これらは価値観であり、その人が今までの経験で学習して身につけたものです。
人はそれぞれ違った価値観を持っており、自分と違った価値観を持つ人に対して「それは違う」と思いがちです。
価値観を無条件に受け入れる
中核3条件の一つ「受容」は、自分と違った価値観を持つ人に対して、その価値観を無条件に受け入れることなんです。
これって難しく思いませんか!?
自分が生きてきた中で培った価値観と、全く違う価値観を持っている人を無条件に受容することなんです。
キャリアコンサルタント講座で学んでいた時も受講生から困惑の声も上がりました。
ですが、カウンセラーを目指す立場としては、「無理!できない!」などとは言っていられません。
どうすれば受容できるか
価値観の全く違う相手を無条件に理解することは難しいのですが、相手に関心を持つことです。
全く違う価値観の相手に対して、どうしてそのように考えるのかな?
と肯定的に、そして評価せずに相手の話を聴きます。
そうする事によって可能になるんです。
ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
あなたは相手が自分と全く違う意見を言った時、どんな気持ちが浮かんできますか?
「あぁ、この人は間違ってるな」「正しいことを教えてあげなきゃ」「どうしたら正しい意見を分かるように説明できるかな」「ここまで意見が違うと話にならないな」「今後一切この人とは会うのはやめよう」「話しているは時間の無駄だな」
受容とは、これらの気持ちとは正反対と言っていいんじゃないでしょうか。
「そんな意見を持っているんだ〜」「どうしてそう考えたのかな」「そう考えた意図は何かな」
このように相手に肯定的に関心をよせ、評価をせずに聴いていくことだと思っています。
とは言いながらもこれは難しいことです。
そして相手を受容することと自分の価値観を捨てることは別のことです。
自分の価値観は横に置く
自分の価値観は認めつつ、相手を受容するんです。
決して自分をまっさらな無垢な赤ちゃん状態で相手と対することではなく、いつもの自分であり価値観は横に置いておきながら相手と会話するイメージです。
それには自分や相手との会話の場面を客観的に捉えられることが必要になります。
怒りやいらだちといった感情にとらわれたりしていると冷静さを失います。
冷静さを失うと主観的になったり我を忘れたり、客観的に物事を捉えることができなくなります。
客観的に物事を捉えるために、普段から自身の言動や態度、相手が発言したことで自分がどういった気持ちになったか、などを意識して生活することがカウンセラーとしての自己研鑽なんだと感じます。
まだまだ全然足りないですし、一生かけて磨いていくものなんですね。
本日は、傾聴に大切な中核3条件、そして受容について解説させてもらいました。
次回は「共感」について書いていこうと思います。
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