どうもおはようございます、ションさんです。
昨日は傾聴の「受容」について書かせていただきました。
「ほんものの傾聴」①←こちらもご覧いただけると嬉しいです。
本日は中核3条件(受容、共感、一致)の「共感」を解説していこうと思います。
共感というと、皆様はどんなイメージが湧いてくるでしょうか。
「うんうん、そうそう、それそれ」のようなことかと思います。
ですが、実際に「共感」て何?と考えたことがある人は少ないと思います。
私も学習するまでは、「共感」について考えたこともありませんでした。
「同感」と「共感」はどう違うのか?なんてことも同様で違いを考えたことがありませんでした。
ロジャーズの言葉では日本語において「共感」と訳されておりますが、諸富氏に言わせると感覚的にズレが生じているとのことでした。
では、ズレの無いように訳すとどうなるでしょうか。
内臓感覚的理解
「内臓感覚的理解」と訳した方が、感覚的に近いとのことです。
共感的理解を説明する時に「あたかも〜のように」感じとると書かれていることが多いです。
説明すると、「自分が相手の中に入り込んで、相手のように考え、相手の体験したことを体験している感覚」で感じる。
これが「共感的理解=内臓感覚的理解」と言うことなんです。
「うんうん、そうそう、それそれ」とは違いそうですよね。
共感というとなんとなく簡単にできそうな気がしますが、内臓感覚的理解と言われると・・・ちょっと難しそうですよね。
傾聴には「共感」が大切であるとされています。
そこまでの深い「共感」があってこそクライエントの役に立つことができると言うことなんです。
同感と共感の違い
それと「同感」と「共感」の違いはこうです。
例えば冷たい川に2人が足を浸かっていて、お互いが「冷たいよね〜」とすることが同感です。
共感はと言うと、1人(クライエント)が冷たい川に足を浸して、もう1人(カウンセラー)は川辺から話しかけ、「冷たいですよね・・・」と言うことです。
あたかも相手が感じているように自分が感じそれを理解する=共感的理解と言えます。
それには相手がどのように冷たく感じるのかを聴かなければ、共感することができません。
足を針で突き刺すような冷たさなのか?痛くて感覚がなくなるほどの冷たさなのか?はたまた冷たいとは言いつつ、まだ耐えられる冷たさなのか?
それを自分(カウンセラー)は相手(クライエント)に確認することで共感していく。
そしてカウンセラーは共感していることを相手に伝えていく。
相手に伝えるまでが共感的理解
ポイントは共感していることを相手に伝えることまでを含めて、共感的理解ということでなんです。
自分が相手を共感しているだけではロジャーズの言う共感的理解ではなく、共感していることを相手に伝えることができて初めて共感的理解がなされているということなんですね。
本日は共感(共感的理解)を解説させていただきました。
日常ではなかなか考えない内容なので初めて聞いた時は、理解ができませんでした。
産業カウンセラー養成講座でも「共感的理解」が自身の大きな課題でした。
これからも自己研鑽を続けて一歩一歩成せるようにしていきたいと思います。
明日は一致(自己一致)について書こうと思ってます。
本日もご訪問いただきありがとうございました~
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