論理情動行動療法はエリスが創始した心理療法です。
今回はこちらを紹介します。
ABC理論
論理情動行動療法はABC理論を基礎理論としています。
多くのクライエントはA(出来事)が直接の原因となってC(結果)が起こっていると信じています。
ですがA(出来事)とC(結果)の間にはB(ビリーフ)があり、B(ビリーフ)こそがC(結果)の原因なんです。
B(ビリーフ)ですが、聞き慣れない言葉ですよね。
これは個人の持つ信念のことであり、イラショナル・ビリーフ(非論理的信念)とラショナル・ビリーフ(論理的な信念)があります。
A出来事(物事が起きたとして)、Bビリーフ(自分がどう捉えるか)で、C結果(良くも悪くもなる)ということですね。
もうちょっと噛み砕いてみるために例をあげてみます。
A出来事(試験に不合格になってしまった)→→C結果(やっぱり自分の人生真っ暗だ…)
A→Cではないんですね。
A出来事(試験に不合格になってしまった)→Bビリーフ(自分は運がない…)→C結果(やっぱり自分の人生真っ暗だ…)
A出来事とC結果の間にはBビリーフがあるんですね。A→B→Cなんです。
例えばクライエントが「何もできない、何もやる気が起きない、何かやらなければダメだ」と不安や憂鬱な感情が高まっています。
クライエントのABC理論の「B」であるイラショナル・ビリーフ(非論理的な信念)に働きかけます。
働きかけの言葉
「何もできていないとおっしゃってますが、料理もできてますし、散歩にも行けてますが、何もできないという訳ではないようですがいかがですか?」
「何もやる気が起きないとおっしゃいますが、そういうときもありますし、いつでもやる気が無いとだめな理由は何ですか?」
「何かやらなければダメだとおっしゃいますが、実際にできていることも多いですし、ダメだと言うのはどうしてですか?」
B(ビリーフ)の理由・根拠を質問しますが、非合理的で非現実的なものなのでクライエントは質問に答えられません。
これまで固執していた考え方が非合理的で非現実的な事実と気づくことができるんです。
ひとりで悩まず話すこと
こういったイラショナル・ビリーフ(非論理的な信念)はなかなか自分一人では解決できないと感じます。
どうしても不安や悩みを抱えていると視野が狭くなって落ち込んでしまいます。
そんな時は誰かに話すことで問題が整理され、解消していく可能性も大きいかと思います。
「私はいつも運がない」「もう若くないから覚えられない」「私の性格では前向きには考えられない」
このようなことはイラショナル・ビリーフ(非論理的な信念)かもしれませんね。
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