どうもおはようございます、ションさんです。
9月9日土曜日は産業カウンセラー協会のオンライン配信に参加しました。
「ごきげんさん」というオンライン番組です。
産業カウンセラー協会田中会長がナビゲーター役になり、ゲストを招いて1時間ほど配信をします。
今回は大野裕先生がゲストでした。
大野先生は日経新聞の土曜日「こころの健康学」を連載している日本の認知行動療法の第一人者です。
わかりやすく親しみやすい記事で毎週土曜日の日経新聞を楽しみに読んでいます。
キャリアコンサルタント講座でも認知行動療法を学習しますし、過去問でも頻出です。
認知行動療法は米国の精神科医アーロン・ベックが提唱した療法です。
認知行動療法とは、以下のように説明されています。
認知療法・認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。
【認知行動療法センターHPより引用】
今回の「ごきげんさん」でとても分かりやすく楽しく認知行動療法を紹介してくれていました。
アーロン・ベック
認知行動療法を提唱したアーロン・ベック先生のお話もありました。
100歳で亡くなったのですが、亡くなる2日前まで仕事をしていたとのことです。
とてもバイタリティあふれる方だったんですね。
本がとても好きな方だったのですが、晩年は緑内障になって目が見えなくなりました。
そこでオーディオブックを聞くことで本は読めなくなっても継続して知識を得ていたとのことです。
このプロセスも認知行動療法を理解する一助になるとおっしゃっていました。
緑内障になったことで本は読めなくなった。読めなくなったと立ち止まるのではなく、できることで乗り越える。オーディオブックという資源を使い本を読むのと同様に過ごしたんですね。
アーロン・ベック先生はポジティブ心理学のセリグマンや論理情動行動療法のエリスとも仲が良かったようです。
教科書では別々の理論として切り離して紹介されますが、決して別々ではなく様々な要素が重なっており、提唱者によって違うだけでエッセンスは同様とのお話もありました。
近年のカウンセラーに求められるのは一つの理論のエキスパートではなく、様々な理論を折衷的に使用できることが必要とされています。
カウンセラーひとりひとりが持っているパーソナリティも違うので、その人の個人的スタイルを確立することが重要とのこととリンクするように思いました。
やってみなはれ
認知行動療法は、簡単にいうと「やってみなはれ」と説明できるそうです。
「やってみなはれ」はサントリーの企業精神で有名な言葉ですね。
その場にとどまっているのではなく、行動することが状況を良くすることに繋がると言うことですね。
ですが、「行動すること」は大変難しいともおっしゃっていました。
一人では難しいとされる行動化にも、カウンセラーが支援し力になることができます。
人のとっさの判断は基本的にネガティブです。
これは防衛本能が働くからであり、楽観的な思考になりにくいんですね。
これは自動思考とも呼ばれますが、これを変えることはできません。
その自動思考を客観的に捉えて、自分がどう認知するかは変えることができるです。
ネガティブな自動思考は変えられないけど、そのことをポジティブに捉えることはできるんですね。
「風邪をひいてしまってツライ(自動思考)」
「風邪をひいてしまったけど、いい休養になるな(ポジティブな認知)」
と言う具合です。
疲れていたり忙しくて余裕がないとどうしてもネガティブな思考になってしまいます。
そんな自分を客観的に見つめて「あぁ、余裕がないな。焦っているから落ち着かなきゃ」のようにいつでも自分を捉えられるといいですね。
オンライン番組は60分でしたが、興味深いお話と楽しいエピソードであっという間でした。
アーカイブ動画もアップするとのことでしたが、9/11時点ではまだのようです。
産業カウンセラー協会のYouTubeチャンネルです。
またアップされましたら、お知らせしますね。
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