書籍「そろそろお酒やめようかな」と思ったときに読む本

メンタル強化

著者:垣渕洋一 東京アルコール医療総合センター・センター長

出版社:青春出版社

発売日:2020年12月20日

ページ数:251ページ

著者が東京アルコール医療総合センター長だけあって主張が非常にはっきりしています。

お酒は身体に悪い!禁酒して人生をもっと謳歌しよう!

というお酒好きの人に対して言いにくいことをはっきりと主張しています。お酒好きな方、すいません。

内容ですがお酒のリスク、禁酒のメリット、禁酒の方法、なぜいま禁酒なのか?等々がとてもわかりやすく書かれています。

読むことによってお酒への知識が深まり、自分の飲酒人生を改めて考えるきっかけになる1冊です。

中田敦彦のyoutube大学

そして書籍と同じく本当におススメしたいのが、こちらの動画です。

中田敦彦のyoutube大学での書籍の紹介動画です。

動画①https://youtu.be/4CUKB4qeaN8 動画②https://youtu.be/rjK0zxkYxKg

ションさん
ションさん

動画なので本を読むよりもサラッと見れちゃいます。中田あっちゃんがめちゃめちゃ面白く解説してくれてるんです。この動画でお酒をやめました。

動画なので本を読むよりもサラッと見れちゃいます。何より中田あっちゃんがめちゃめちゃ面白く解説してくれてるんです。ションさんもこの動画を見てお酒をやめました。

ションさんお酒やめた理由

飲み会ではビール5~6杯は当たり前、フラフラになって帰宅することも多かったんです。そんなションさんがお酒をやめようと思った理由は3つです。

  1. お酒は睡眠の質を悪化させる=健康に良くない
  2. 飲み始めると必ず飲みすぎてしまう
  3. 在宅ワークで飲む酒量が段々と増えていき危機感を抱いていた

お酒は少量であれば本気で悪いものだとは思ってませんでした。(少量で済まないんですが…)

仲の良い友人との飲み会は楽しくストレス解消にもなり、自分にとっての人生の楽しみの一つだと思ってました。

でも、飲み過ぎた翌日は頭の回転が悪くなり、身体の調子も悪くなることも度々でした。

健康には良くないんだろうな~とは思ってましたが本当のところはよく理解していませんでした。

書籍の内容をわかりやすくまとめましたので是非ご覧ください。

「禁煙」の次は「禁酒」が常識になる!?

たばこの害についての知識は広く世の中に既に浸透していますよね。

ひと昔前は喫煙できる場所も沢山ありました。新幹線の中でも、飲食店でも、歩きながら喫煙したり。

お酒の害についてはまだ正しい情報が伝わっていないのが現状のようです。

お酒は誰でも気軽に買える環境であり、依存症は特別な人の病気という誤解があります。

そこでまず必要なのは正しい知識を得ることです。

何となく知っているつもりのアルコールの真実、禁酒した先にある沢山のメリット、飲み続けた先のアルコール依存症という病まで。

そして今、世界的にお酒に対する意識が急速に変わり始めているのです。

コロナ禍により健康を重視する人が増えています。禁酒も大きな流れの一つになっています。

健康的に過ごすために禁酒のメリットは非常に多くあります。

ちょっとでも「禁酒を始めてみようかな」と考えた方、お酒の本質を学んでいきましょう。

ションさん
ションさん

ションさんもビールを大量に飲んでおりました。

でもそんなに好きなのに、ほとんど知識が無かったんですね~。

お酒のこと正しく知ってもらって飲む飲まないを皆さまには選択してほしいんです!

ションさんも以前はビールしこたま飲んでおりました。

でもそんなに好きなのに、ほとんど知識が無かったんですね~。

お酒のこと正しく知ってもらって飲む飲まないを皆さまには選択してほしいんです!

「毎日飲む人」は立派なアルコール依存症予備軍

アルコールの副作用には「急性」と「慢性」があり、慢性の場合はじわりじわり、気づかないうちに少しずつ進行していきます。

「お酒がストレスをやわらげてくれる」というのは幻想です。短期的にはストレスが緩和されたと感じても酔いがさめれば元通りで、現実は少しも変わってないんです。

ストロング系飲料も最近人気ですね。こちらは飲みやすく高コスパです。レモン系、オレンジ系のさわやかな味に仕上がっています。

ちょっとのつもりでもたくさん飲んでしまうのです。ただし、ストロング系飲料は「危険ドラッグ」といっても過言ではありません。「エチルアルコール+人工甘味料」であり「化学調味料を入れたアルコール」という声もあります。

一部の専門家からは「ストロング系飲料の法規制をすべき」との声も上がっています。このような飲料が手軽に手に入ってしまうのは危険ということです。

ションさん
ションさん

安くて飲みやすいストロング系、ションさんも飲んでました…

安くて飲みやすいストロング系、ションさんも飲んでました…

WHOも警鐘「アルコールは健康障害の最大リスク」

2010年WHO総会で以下のような勧告が出されました。

  • 「アルコールの有害な使用」は世界の健康障害で最大のリスク要因の一つである
  • アルコール関連の原因によって死亡する人は、世界の全死亡の3.8%
  • あらゆるレベルの飲酒問題に対して、政治、司法、行政、医療、教育などの連携により適切な対応をとるべきだ

「飲酒の肉体的なメリットはゼロ」ということを多くの国民が認識できれば、禁酒を決心する人、全く飲まない選択をする人も増えていくのではないでしょうか。

ションさん
ションさん

この事実って本を読んで初めて知りました。

お酒が売れなくなったら税金が減って困る、売上が減って困る業界のしわざ…?

テレビで絶対に言えないのはお酒メーカーがスポンサーだから!?

この事実って本を読んで初めて知りました。

お酒が売れなくなったら税金が減って困る、売上が減って困る業界のしわざ…?

テレビで絶対に言えないのはお酒メーカーがスポンサーだから!?

「酒は百薬の長」は酒税の為のキャッチコピー

「酒は百薬の長」酒はどんな良薬よりも効果があるという意味です。

昔、中国を支配した「新」の王莽という皇帝が発した言葉です。

この言葉は酒税をたくさん確保する為のキャッチコピーであり、その言葉だけ今も生き続けているんです。

アルコールは脳に対しては「気分が晴れる」などの薬理効果はありますが、肉体的な健康という視点でのメリットはゼロ。

適量な量を飲み続けるなら体に良いかといえば、その解釈も誤りです。

ちなみに国が定めた「節度ある適度な飲酒」とはどの程度なんでしょうか。

1日平均でアルコール量20g以下。ビールですと500ml1本です。たったこれだけ!?と思いますが、基準値を知ると「飲み過ぎの人」がいかに多量の飲酒をしているかがわかりますね。

女性はアルコールの影響を受けやすいので半分の10g以下です。

飲酒に関する健康問題のリスクは、1日平均飲酒量と共に直線的に増加します。

がん、高血圧、脳出血、脂質異常症などです。

ションさん
ションさん

ションさん飲み会ではビール5杯(1500ml)ほど飲んでたんです…基準の3倍(汗)

ションさん飲み会ではビール5杯(1500ml)ほど飲んでたんです…基準の3倍(汗)

お酒を飲んだとき、体では何が起きているか

アルコールが体内に入ると何が起こるのか?これを見ていきましょう。

体内に入ったアルコールは胃腸から吸収され大部分は肝臓で処理されます。

処理される際に「アセトアルデヒド」という有害物質が発生し、酵素の働きでこれを分解して無害な「酢酸」になり排出される仕組みになっています。

分解しきれないアルコールで脳が麻痺すると「酔い」が発生します。

また肝臓で分解しきれずに血液中にアセトアルデヒドが増えると頭痛や吐き気を引き起こします。

ションさん
ションさん

肝臓に負荷をかけてしまい「気持ちわる~い」ってなってるんですね。

二日酔いのつらさは強烈だもんなぁ…。

うーん、肝臓に負荷をかけて「気持ちわる~い」ってなってるんですね。

二日酔いのつらさは強烈だもんなぁ…。

「依存」とは

「依存」とは生きるために必要な存在ではないのに、その人にとっては「必須」なものになってしまい、得るものより失うものが大きい状態になっても続けてしまう。そして続けるうちにもっと欲しくなり深みにはまっていく。これが依存です。

そして重度のアルコール依存症になる人は、メンタル面にも問題があることが多くあります。

肉体的にはお酒を必要としていないのに、精神的な不安や苦痛をまぎらわすためにお酒で脳に麻酔をかけ続ける。

飲み続けるので「耐性」ができ酒量が増え、身体的依存も強化されていく。飲みたいという欲求から、自分の意志でコントロールできない「精神依存」が強化されます。

ションさん
ションさん

在宅ワークで酒量が増え続け「依存」になってたらと思うと…。ぞっとします…。

在宅ワークで酒量が増え続け「依存」になってたらと思うと…。ぞっとします…。

アルコールの分解でいつも疲弊する体

飲酒した翌朝は何とも言えない疲れや気分の悪さを覚えます。

多くの飲酒者が経験したことがあると思います。

体が疲れる原因はアセトアルデヒドです。

この物質は臓器毒性が強く、体内にたまると疲労のもとになります。

飲酒後に疲れを感じているということは「肝臓」も疲れています。アルコールを分解している間は他の老廃物を処理できません。

その為、ますます体は疲れやすくなります。

また、アルコールは利尿作用が強いので水分を取らないと脱水症状になり、血液循環が悪くなります。

循環の悪化により疲労物質がたまり、栄養を摂取しても行きわたりにくくなります。

飲んでいるとき起こるさまざまな障害

  1. 酔うと性格が変わる
  2. 飲み会の記憶がない
  3. 酔って同じことを何度も言う
  4. 酔ってまっすぐ歩けない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①酔うと性格が変わる人、たくさんいますよね?

これはアルコールが脳に入ると前頭葉の働きに抑制がかかるからなのです。

前頭葉は社会脳と言われ、相手の反応を想像して言動をコントロールします。

アルコールによって前頭葉の抑制が外れて、何でもざっくばらんに話せるようになるんです。

ただ過度に抑制が外れると人間関係のトラブルの原因にもなるので気をつけないといけません。

②飲み会は楽しかったけど、何をしゃべったか思い出せないこと、ありませんか?

これは飲み過ぎて「海馬」に障害が起きています。記憶をする上で海馬はとても重要な部位です。

通常「記憶が入る→保持される→思い出す」3ステップですが、記憶をインプットする時点で障害がおこり、保持できなくなります。「ブラックアウト」といわれる現象です。

③酔って何度も同じことを言う人見かけますよね?

これも記憶障害の現象で自分が何をしゃべったか覚えてないんです。前頭葉の抑制が外れ話したい衝動を抑えられなくなるのも一因です。

④千鳥足になり、足元がおぼつかなくなる人も見たことありますよね!?

歩行などの日常の様々な動作をコントロールしている小脳がアルコールの影響を受けて働きを抑えられてしまっています。

けがのリスクも高まります。

ションさん
ションさん

脳の機能低下によって、社会的にも肉体的にも本当に危険だわぁ…

脳の機能低下によって、社会的にも肉体的にもマジで危険だわぁ…

お酒をやめるメリット 7つ

  1. ぐっすり眠れるようになる
  2. 夕食の量と体重が減る
  3. 肌の調子がよくなる
  4. 出費が抑えられる
  5. 生活習慣病やがんのリスクが低くなる
  6. 思考がクリアになる
  7. 時間にゆとりができる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①酔いがまわった状態の睡眠の質はよくありません。アルコールが分解され発生する「アセトアルデヒド」は交感神経への刺激作用が強いんです。その為、脳が興奮して中途覚醒してしまいます。

そして利尿作用も睡眠の質が悪くなる原因になります。

②アルコールには当然カロリーがあり飲みながら必要な栄養を取るとカロリーオーバーになってしまいます。アルコールが入ると味覚が鈍くなるので淡白な味では物足りず濃い刺激的なもの欲しくなります。

鳥のから揚げ、フライドポテト、〆のラーメン…太らないわけないですよね

③体に取り込まれたアルコールは血液に乗って全身に浸透します。そこで代謝されアセトアルデヒドや活性酸素が炎症を起こし、老化を早めるんです。

アンチエイジングのポイントの一つは「いかに活性酸素を発生させないか」飲酒は真逆の行為で、自分で老化を促進させていることになるんです。

④お酒にかかっていたお金が不要となります。

⑤アルコールの代謝物質アセトアルデヒドは細胞のDNAを損傷して強い発がん性を示します。

飲酒量が増えると全身にがんを発症しやすくなります。

また、アルコールは脱水症状をもたらします。身体の水分量が減ると血液の粘性があがり動脈に血の塊ができ詰まりやすくなります。脳梗塞、心筋梗塞、静脈血栓、肺梗塞などのリスクが高まります。

⑥飲酒をしなかった翌日はアルコールの分解で体が疲弊することもありません。また睡眠の質も上がり目覚めが良くなったと感じるんです。

⑦誰しもやりたいことの優先順位がありますが、上位に「飲酒」があると多く時間を費やすことになります。平日は仕事と飲むことで頭がいっぱいだった日常が変わります。

ションさん
ションさん

確かにお酒をやめたら時間が増えました。

お酒売場へも行かないし、今晩なに飲もうかと考える時間も不要になった!

確かにお酒をやめたら時間が増えました。

お酒売場へも行かないし、今晩なに飲もうかと考える時間も不要になった!

お酒をどうやめるか

  1. 宣言する
  2. 記録する

2つを詳しく見ていきましょう。

①宣言することによって、飲むことを断りやすくなります。

宣言すると協力してくれる仲間も現れます。

②何月何日からお酒飲んでないと記録します。その上で飲まなかった翌日の自分の状態も記録します。よく眠れた、のどがカラカラにならなかった、トイレで起きなかった等々

お酒をやめるには最初の2週間を乗り切ることがきついです。それを乗り越えて90日続くと習慣化され難なく続いていきます。

まとめ

アルコール医療のセンター長が書いた本なので、アルコール依存症の怖さがしっかり書かれております。

ブログを読んでくれた皆様はそこまでアルコールに侵されていないと思いますが、お酒をやめることによるメリットについても、とても詳しく書いてくれています。

ションさん自身はお酒をやめてみて思うのは、いままであんなに飲んでて無意味だったなぁ。ということです。

飲み会が無意味だったということでは無くて、飲まずに脳をクリアな状態で参加したらもっと良かったんじゃないかと後悔さえしました。

ただ今日が一番若い日!ということで知ってすぐに禁酒してみたら、良いことばかりです。

飲み会では「本当に飲まないの!?」などなど言われますが、皆さまとの有意義な時間をいままで以上に楽しめていると感じます。

家族も喜んでくれています。

「これでいつでも車で急に食べたくなったもの買いに行ってもらえるね!」ますます家族の役に立てそうです…(汗)

睡眠の質を上げることはメンタル強化に絶対必要な条件です。メンタルの強化は睡眠の質向上からといっても過言ではありません。

中田あっちゃんの動画のコメントでもたくさんのコメントが来ています。

「今日からお酒やめました」「アルコール依存だったと認識しました」「アルコールの危険性がものすごく伝わった」

ぜひ、行動して健康と人生を改善、楽しい時間を過ごしていきましょう!

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